MVNOのIIJmioが新料金プランを発表しました。
今モバイル通信業界では先発の料金プランを捉えてそれよりも安いプランを発表するという後出しジャンケン状態がずっと続いています。
個人的にはとてもよいことだと思っています。これが普通の価格競争ですものね。
先日の楽天モバイルの新料金プランが小容量利用者には一番リーズナブルなものでしたが、今回IIJmioが発表したプランはそれよりも安いです。
20GB以内の利用者であれば完全に候補にあがってくると思います。
解説していきます。
IIJmio新料金プラン
楽天モバイルプランと比較
新料金プランのキャッチとして「2ギガから20ギガまでどのプランもおトク!」とサイトでは謳われています。
実際にそのとおりのようです。
気になる料金表はこちら
IIJmio 新料金プラン
料金プラン | 2GB | 4GB | 8GB | 15GB | 20GB |
---|---|---|---|---|---|
音声(電話あり) | 780円 | 980円 | 1,380円 | 1,680円 | 1,880円 |
SMS | 750円 | 950円 | 1,350円 | 1,650円 | 1,850円 |
データ通信(物理SIM) | 680円 | 880円 | 1,280円 | 1,580円 | 1,780円 |
eSIMデータ通信 | 400円 | 600円 | 1,000円 | 1,300円 | 1,500円 |
※価格は税抜、データ通信はドコモ網のみ
これって完全に楽天の料金プランを捉えて、それよりも安くなるように設定されています。
比較のために楽天の料金も表示しています。先日まで最安でしたね。
楽天モバイル料金プラン
1GB | 3GB | 20GB | 無制限 | |
---|---|---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ (音声有り) |
0円 | 980円 | 1,980円 | 2,980円 |
※価格は税抜
料金表の通り、比べるとIIJmioのほうが安いですね。
例えば20GBの容量で比べると100円安です ※とりあえずベーシックなプランの「音声(電話あり)」のプランを見てます
一番嬉しいのはIIJmioのほうがプランを細かく刻んでくれていることです。
楽天が3GBのあとは20GBまで一気に枠が広がってしまうのに対してIIJは4GB、8GB、15GBの設定があります。
まとめるとこういうことが言えます。
・15GBまでの利用者であればIIJmioが楽天よりもお得
※1GB以内利用者はこの限りでない(楽天なら無料)
IIJmioがプランを刻んでくれている分、使用した分だけの料金へ着地可能です。
4GB→980円、8GB→1,380円、15GB→1,680円
どれも楽天だと20GB以内 1,980円に分類されるのでそれよりはリーズナブルです。
これにより現状一番安い料金プランの会社はIIJmioとなりました。
では次のお話です。
今話してきたのは電話番号ありプランですが、もっと有用性が高いのがeSIMデータ通信プランです。
eSIMプランがお得
現在eSIM対応端末が増えてきています。
それは近年のiPhoneはそうですし、楽天モバイルのオリジナル端末(Rakuten Mini、Rakuten Hand、Rakuten Big)もそうです。
eSIMが使いやすいのは端末に今の通信契約を保持したまま、簡単に次のサブ契約設定を追加できるからです。
※関連記事※Rakuten MiniにIIJmioのeSIMを登録する方法 2021年1月末でRakuten miniはデビュー1年を迎えます。 僕は去年2020年1月31日にRakuten miniを手に入れました。 無料サポータープログラムというのに参 ... 続きを見る
【Rakuten mini】IIJmioのeSIM設定方法共有【申込後即利用可能です】
eSIM端末利用者であれば具体的にこういった使い方ができます。
まずIIJmioのeSIM料金プランをもう一度あげておきます。
eSIMのデータ通信プランってお安いんですよね。
お得な使い方はこうです。
具体的方法
・eSIM端末でRakuten UN-LIMITⅥを契約し、さらにIIJmioで4GB 600円プランも契約する
楽天のほうは楽天Linkによって無料で通話が可能。これを利用し通話は全てこちらでカバーします。
そして楽天の無料枠1GBを超えそうであれば、通信キャリア設定をIIJmioに切り替えます。
合計5GBの容量を600円で使えてしまいます。
※eSIM端末でなくとも物理シムが2つ刺さる端末(デュアルシム)でも同じことは可能です
※IIJmioの契約容量は2GB、8GB、15GB、20GBどれを選んでも楽天単体契約より安くなります
今回ものすごくお得な組み合わせが誕生してしまいました。
小容量利用者の正解は楽天モバイル(電話番号MNP)+ IIJmioになりそうです。
僕は今までもMVNO(イオンモバイル)で千円ちょっとの月額ですが、1000円を切ってくるプランは聞いたことがないです。
3大キャリアの値下げは我々には関係ないと思っていましたが、まさかの余波によって利益を受けられそうですね。
僕も現在楽天モバイルで使っているRakuten miniについて、月の通信量を正確に測ることをはじめました。4月からのプラン選択の事前準備として。
これまではどのみち楽天が無料なのでwi-fiを切ったりしていて、削れる通信量も乗っちゃっていました。この2月は通信量4.8GBぐらいです。上記600円のコースで足りそうですね。
でも少しだけ注意点です。
もし端末がデュアルスタンバイではない場合以下を気にする必要があります。
・IIJmioに切り替えている間は楽天回線の電話発着信はできない
・楽天⇔IIJmioの切替については都度切替操作が必要
近年のiPhoneはデュアルスタンバイ対応なのでIIjmioのeSIM設定さえ追加しておけば、上記のようなお得な運用が切替操作などの手間なく可能です
※とくにメインが楽天である必要は無し。今のメインキャリア+IIJmioでそれができます。
しかし僕も使っているRakuten Miniを始め楽天オリジナル端末などはシングルスタンバイです。選択しているほうのキャリアでだけ通信が行われます。
都度切り替えるという行為を行うのであれば対価として毎月の通信費を劇的に抑えることができます。
上の例ですが5GB使って600円なんて格安も格安ですね。
※関連記事※ 自身のモバイル通信契約について、楽天モバイルとIIJmioの併用運用をスタートしました。 理由は以前の記事でも述べていますが最安運用ができるからです。 その月額費用はなんと660円 ... 続きを見る
実際に2社運用を始めました。しかし気を付けるべき初期設定があるので共有しておきます。
【楽天モバイル+IIJmio2社運用】IIJmioスタンバイ時でもメイン電話(楽天)の着信は可能【楽天Link】
まとめ
楽天モバイルもそうですがIIJmioも企業姿勢がとてもよいと思います。
それは真っ向から価格競争をするという点で。
通信容量で料金プランを細かく刻む行為はそのまま利益を落とすことに繋がります。多くの小容量利用者がいますからね。
でもそれをやってのけるところに好感を持ちます。ユーザーファーストです。
昔のことですが3大キャリアの旧プランは3GB程度の利用者でも5,000円台ぐらいは取られていた気がします。3大キャリアのそれで通るならそのままにしておくという姿勢が受け入れられず当時MVNOへ出ていきました。
※これは6年前のドコモでの記憶です。ちなみに今時点のプランを確認しにHPも行きましたが、やはり割引で〇〇円値下げとか、何ヶ月間は〇〇円とか、この複雑怪奇な情報を読み解く気になりませんでした。ユーザー目線じゃないと思います。
つい先日こんなニュースがありました。
「ドコモとauが解約/MNP転出案内ページを検索から除外されるように設定していた」
noindexという検索エンジンから検索されないための記述を該当ページに行っていたようです。検索で「ドコモ 解約」のように打っても、一番たどりつきたいそのページは検索結果一覧には出ないようになっていたとのことです。
何をしているんでしょうね笑
その点もそうですが画面上での解約のしにくさも問題ですよね。
まず解約申込のスタートページがなかなか見つからないことでしょう。隠すことで解約阻止の一要素としています笑
もし今3大キャリアに居て「料金が高い」「企業姿勢に疑問を持つ」という考えを持っている方は、もう飛び出すことをオススメします。
これってメンタルヘルス的にとても快適ですよ。
まあ今はahamo、povo、LINEMOが登場したので大容量利用者はそれへの移行で解決なのかもしれません。
しかし、依然小容量利用者(具体的には20GB以内)については3大キャリアは高いです。
解決策としての今の所の逃げ先は楽天モバイルやIIJmioだと思います。
【余談】3大キャリアから逃れたいけど・・
通信品質、とくに速度について譲れない場合は3大キャリアに残る必要があります。その点でMNOを凌駕するMVNOは今後も現れることはないと思います。ただしダークホースはMNOだけど安い楽天モバイルです。アンテナ敷設が完了したら最強なイメージです。
そしてスマホで速度を求めないといけないその環境を変えてみるのもよいかもしれません。僕がオススメする解決策は固定回線を引いてPCのほうで通信を行うということです。慣れるとスマホという小さい端末であんまり通信したくないと思っちゃいます。
-
【2020年7月時点】オススメの小さなパソコンを紹介します【ミニデスクトップ】
先日LINEで一番便利なのはPC版LINEであると紹介しました。 でもこういった方が多いでしょうか。 A子さんそもそもPCを持ってない B男さん大きいし持つのハードル ...
続きを見る
-
【テレワーク用にも】マンションに対応している固定回線の確認方法、お得なキャンペーンの探し方
現在コロナ禍にあるのでみなさん家にいるタイミングが非常に多くなっていると思います。 プライベートだけでなく仕事についてもテレワーク、在宅ワークが推奨されています。 そうなってくると ...
続きを見る
今後MVNO達が細かく通信容量を刻んだプランで攻めてくる可能性もあります。
去年の楽天プラン(Rakuten UN-LIMIT Ⅴ)の登場を皮切りに、やはり業界が面白くなってきています。
今後も楽しみです。
僕のブログではこういった通信会社はどこがお得であるのかという話や、”様々な無駄を省く方法”などを記事で取り上げています。数分で読める記事なので是非チェックしてみてください。
そしてムダを省いた実用的なサイズ「小さなスマホ」の記事をはじめ、小さくて良いモノ全般についても紹介しています。気になる記事があれば是非チェックしてみてください。