8月11日、楽天が2020年度第2四半期の決算を発表しました。
楽天グループの売上関係等が様々発表されていますが僕が取り上げたいのは楽天モバイル関連の件です。
今回以下3つのことについて解説しています。
チェック
- 契約者数について
- エリア整備の進捗について
- 楽天モバイル5Gについて
とくに5Gのことは今後期待できるかもしれない内容です。
楽天モバイル契約回線数 100万回線を突破
楽天モバイルの契約回線数が100万回線を突破したそうです。
サービス開始から3ヶ月ということなので6月7月ぐらいのことかと思われます。
「3ヶ月で100万件」果たしてこれがすごいことなのか興味が湧いて調べてみました。
下に3四半期分のモバイル通信契約者数の表を持ってきました。
グループ | 会社名 | 第3四半期 (2019年12月) |
第3四半期 (2020年3月) |
第1四半期 (2020年6月) |
NTTドコモ | 株式会社NTTドコモ | 79,669,800 | 80,325,800 | 80,614,800 |
au | KDDI株式会社 | 58,092,800 | 79,669,800 | 80,325,800 |
ソフトバンク | ソフトバンク株式会社 | 42,496,000 | 43,185,900 | 43,663,900 |
楽天 | 楽天モバイル | - | - | 1,000,000 |
携帯電話総計 | 180,258,600 | 182,154,400 | 184,521,600 |
※こういった数を集計している一般社団法人電気通信事業者協会ではまだ楽天モバイルの情報は加えられていなかったので手で追加しています。最新の総計数も単に100万を足しました。
こうして比較すると楽天以外の事業者の直近2020年3月から最新の数字との差は30万~60万件です。同じ3ヶ月間のことなので楽天の100万回線はすごいことだと言えると思います(ただし驚くほどすごいとも感じませんね)
ここからシェアを奪っていくのにかかる年月を想像すると途方もなく感じられますが楽天には大きな武器があります。安価で、定額で、使い放題という点です。
通信容量が足りずに毎月パケ死する方もいるようなので2980円で容量使い放題は大変魅力的なのではないでしょうか。そして今はダメ押しの超お得なキャンペーン「プラン料金1年間無料」を行っているので来年4月までは誰にとってもお得だと思います。
300万人に達するとこのキャンペーンは打ち切りらしいです。
※キャンペーン詳細は公式サイトでご確認ください
楽天モバイル公式サイト
とりあえずはいいペースで契約者数は伸びていくのではないでしょうか。
楽天モバイル 対応エリアについて
楽天自前のエリアが狭いと言われていますが、基地局の整備については前倒しで加速的に進んでいるようです。
引用:2020年度第2四半期決算資料
決算資料によると2021年3月時点で達成する予定の8652件という基地局数は前倒しで達成するようです。
右の棒グラフを見ると確かに契約済の基地局数も考慮すると13,000超の基地局数になりますね。うまく想像はできないですがとりあえず今はスピーディに進捗しているようです。当初2026年末までに人口カバー率96%以上の達成を目指していた計画を、5年前倒しして2021年夏に実現したいとしているそうです。
基地局の設置という先行投資が響いてモバイル事業単体でみると赤字のようです。ただし楽天グループ全体としてみると楽天市場を始めとするコア事業は伸びているので、それらによってマイナスを吸収できているようです。といってもグループ全体で1Qは274億円の赤字のようですね。。
楽天に対しては始動開始が遅れた!電波カバー率が悪い!などなど色々と叩かれてはいますが、決算資料を見ているとコア事業などを含め楽天全体で手掛けている市場の大きさに驚きます。まさにもともと三木谷さんが言ってきた通り、モバイル事業で採算が取れなくても大丈夫というのがそのまま事実のようです。
MNOに参入なんていう大きなことができるのはこういうところじゃないと無理なんだろうなと思いました。
楽天モバイル 5Gについて
5Gについては現在NECとのコアネットワーク共同開発に合意しているそうです。5Gネットワークの運用については2020秋スタートを予定しているとのこと。
個人的には5Gというものに全く興味関心がなかったです。理由はモバイル通信をそこまで早くしても個人にはほぼ利益はないというのが持論だったので。
でもここへ来て三木谷さんの発言で5Gへの考えが一変します。
楽天5Gは驚きのプラン料金で登場するとのことです。
つまりお安い可能性があります。
正直それでもいわゆるモバイル通信という外出先での通信には僕は興味がなくて、僕がみているのは家の固定回線を置き換えるものになる可能性があるということです。
楽天モバイル 5Gが光回線の置き換えになる?
僕の言う固定回線は光回線をさしています。通信容量の概念はなく使い放題、料金はだいたい4000円付近の金額だと認識しています(一部の高速タイプを除く)
この条件から基本的には自宅での通信は光回線にするほうがお得だと思います。 現在コロナ禍にあるのでみなさん家にいるタイミングが非常に多くなっていると思います。 プライベートだけでなく仕事についてもテレワーク、在宅ワークが推奨されています。 そうなってくると ... 続きを見る
※関連記事※
【テレワーク用にも】マンションに対応している固定回線の確認方法、お得なキャンペーンの探し方
光回線からの置き換えが起こりそうな理由として以下②つをあげます。
①光回線は工事が必要であるが故最初にハードルがある
回線を引いたあとはお得で快適であることに間違いはないのですが物理的回線を引くが故にちょっとデメリットもあります。
それは申込してから期間は1ヶ月ぐらいかかることや、工事費が発生することです。そして最低利用期間の設定もありますし、大概算の4000円という月額費用も割引制度を適用してのものです(いつか切れる、または縛り期間をずっと更新していく必要あり)
それに対して5Gは従来のモバイル通信と同じくシムを端末に挿せばすぐ使えます。このスタート時のハードルの無さは大きな魅力です。
②5Gの通信速度のほうが速い
そして通信速度についても5Gは10Gbpsとも20Gbpsとも言われており一般的な光回線の1Gbpsをはるかに凌いでいます。
ちなみに多くの光回線マンションタイプは従来からの100M速度の設備を使用しています。1Gbpsというのは良いほうの別規格です。それさえも超えてしまうということですね。
※SONYが運営するNURO光については10G速度のプランもあります(一部地域)
上の関連記事内でふれています
まとめ
こういった訳でもし楽天5Gが4000円台ぐらいで登場してくるともはや光回線を申込する必要はなく、家での通信も5Gで行えば手軽だし速度も速いということになります。
現状でも家のPCの通信を楽天モバイルのテザリングで行うことがあります。理由は光のマンションタイプはその他利用者の状況でも速度が変わるので遅いときがあるからです。そういうときは比較的楽天のほうが速かったりします。
ただしこれが実現するためにはもう一つの条件としてプランが「使い放題」である必要があります。
今のアンリミットプラン同様、そこは無制限で来てほしいですね。楽天ならありえそうだと思います。こういう他キャリアがやらないことを行って風穴を空けていくスタイルは好きです。
こういった理由で楽天の5Gには期待しています。
僕のブログではこういったどの通信キャリアがお得かといった話や、他にも”経済的な無駄を省く”といったような考え方で記事をたくさん書いています。気になるものがあればチェックしてみてください。
「コンパクトなモノ」についてもたくさん記事を書いています。物質的にも無駄を省いたスマートなものが好みです。小さくて質の良いものって所有欲をそそられます。是非チェックしてみてください。