自身のモバイル通信契約について、楽天モバイルとIIJmioの併用運用をスタートしました。
理由は以前の記事でも述べていますが最安運用ができるからです。
その月額費用はなんと660円です。。(僕の場合はです。容量によって若干上下します。)
今回はこの2社運用を実際に始めてみて一つ設定でつまづきそうなところがあったのでその方法について共有しておきます。
具体的には楽天Linkの設定です。
ある設定をきちんと行うことでIIJmio回線下でもメインの電話番号(楽天回線)の発着信、SMSの送受信が可能になります。
↑これ驚きじゃないですか?笑
僕も最初は使えないと思っていたのでこれは朗報でした。
ぜひ最安運用の参考にしてもらえたらと思います。
※今回の件はAndroidのお話です。
iPhoneの場合はもともとこれとは違った独自の楽天Link仕様になります(6月15日から)
例)電話着信はデフォルトのiOS標準の電話アプリで着信するなど
上の例などはそのまま発信を返すと電話代が発生することになります。楽天Linkを開いてから発信する必要があります。
<楽天HP プレスリリース>
【重要】Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ
※追記20210528※
本日時点でIIJmioスタンバイ状況下では、楽天リンクの設定がうまく進めないようになっていました。
よって下で説明する設定の方法が途中から行えないことと、なおかつ他社通信環境では楽天Linkは完全動作はしなくなりました
本記事のタイトルも若干変更しました。「電話の着信は可能」と
【最初に】なぜ楽天モバイル +1社の併用運用は安くなるのか
まずこの点について説明です。
ちなみに過去記事でもこれは述べています。
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IIJmioが新プラン発表!楽天を抜いてNo1の安さ【特にeSIM端末にはオススメ】
MVNOのIIJmioが新料金プランを発表しました。 今モバイル通信業界では先発の料金プランを捉えてそれよりも安いプランを発表するという後出しジャンケン状態がずっと続いています。 ...
続きを見る
理由は以下3点に集約されてきます。
①楽天モバイルは電話通話料が無料、月額費用が無料だから
楽天モバイルは電話通話料が無料です。
なおかつ1GBまでのデータ通信量が無料です。
つまり電話を使うだけであれば0円で利用が可能です。
※注意点として一般的な通話アプリではなく、楽天Linkというアプリを使って通話をする必要があります
②各社のデータ通信専用プランは音声通話込みのプランより安い
どの通信会社についても音声通話(電話番号有り)プランはデータ通信専用プランより割高です。
イオンモバイルを例にとってみます。
前までこちらを使っていました。料金が非常にシンプルかつリーズナブルなので企業姿勢は今でも非常に好きです。
同じ通信容量でも音声プランのほうが400円高くなっています。
電話のサービスを含むので当然ではありますよね。
最安運用はこの料金差を利用します。
楽天モバイルによって電話部分はカバーされているので、通信については別会社にお安いデータプランで申し込みします。
楽天モバイルでデータ通信をしないということですね(厳密には無料枠の1GBまでは利用します)
参考までに、楽天モバイルで1GBを超えてデータ通信を行うと、3GBまでなら980円、3GB~20GBは1,980円、それ以上は2,980円が発生してしまいます。
これでも安いじゃんと思った方も次を見てみてください。
オススメのお安いデータ通信プランがあるのはIIJmio
IIJmio 料金プラン
料金プラン | 2GB | 4GB | 8GB | 15GB | 20GB |
---|---|---|---|---|---|
音声(電話あり) | 780円 | 980円 | 1,380円 | 1,680円 | 1,880円 |
SMS | 750円 | 950円 | 1,350円 | 1,650円 | 1,850円 |
データ通信(物理SIM) | 680円 | 880円 | 1,280円 | 1,580円 | 1,780円 |
eSIMデータ通信 | 400円 | 600円 | 1,000円 | 1,300円 | 1,500円 |
※価格は税抜、データ通信はドコモ網のみ
赤字のeSIMデータ通信プランに注目してください。非常にリーズナブルです。
僕はここの4GBプランに申し込みをしました。
過去の通信容量を確認したところ毎月5GB以内だったので、楽天1GB + IIJmio4GBで足りるはずです。
※楽天は3GB~20GBは1,980円とバンド幅を大きくとってしまったところが仇となっています
これで毎月のモバイル通信費が楽天とIIJmioの合計で660円になってしまいます。。
なんか来るところまできた気がします。いいのかな。。笑
しかし非常にリーズナブルなこの運用ですが、設定を正しく行っていないと、今後ことあるごとにある操作を行う必要がでてきます。
※追記※
切替操作を都度行う必要があるのがデフォルトとなりました。
楽天Linkの設定ができていないと都度通信会社を切り替える必要がある→デフォです
楽天Linkの設定を正しく行っていないとIIJmioでスタンバイしているときは電話の発着信、SMSの送受信ができなくなります。
ちなみに僕自身も最初はその設定を正しく行えていませんでした。
こういう点は僕の関心ごとだし気付かないことはないと思っていたのに。。(恥)
よって必要に応じて通信会社の選択(IIJmio⇔楽天モバイル)を手動で切り替えていました。。
無駄なことをしていた。。笑
ちなみに切替が必要なのは以下操作を行いたいときでした。
・電話を発信/着信するとき
・SMSを送受信するとき
まあ電話関係は全滅状態でした。IIJmioスタンバイ時は。
余談ですがこの操作が必要なのは端末がDSSS仕様の場合です。
僕が使っている端末Rakuten MiniはDSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)仕様です。
これはどちらかの回線しかスタンバイ状態にしておけないということですね。
これに対してDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)という端末もあります。
こちらは二つの通信会社を同時にスタンバイできるのでそもそも両方の電波が立っているようなイメージです。
気になる方はご自身のスマホのSIMの仕様について確認してみてください。DSDSならまさに楽天+IIJmioの運用がオススメです。
今回の記事内容が役に立つのはDSSS端末を利用している方です。
楽天Linkの正しい設定を案内
では早速正しい楽天Linkの設定方法を案内します。
※追記※
現在はここからが一部設定がうまくできず進めなくなっています
1.回線をIIJmioに切り替えた状態で楽天Linkを起動する
僕も使っているRakutenMiniの場合で説明します。
以下のように遷移してください。
①設定 → ネットワークとインターネット → 詳細設定 → 携帯通信会社
画面にIIJmioと楽天が現れるのでIijmioを選択します。
そうすると画面左上のキャリアの表示がIIJに変わります。
この状態で楽天Linkを起動します。
そうすると以下のように楽天会員アカウントのログイン画面が現れます。
通信会社を変えて初回に同アプリを起動するときに現れます。
楽天linkが新しい環境を検知してアカウント情報を欲してきます。
通常、提案されているメールアドレスで正しいと思うのでそのままログインします。
2.メイン回線の電話番号入力する
ログイン後に電話番号を入力する画面が現れます。
これは楽天Linkで使用する電話番号を聞かれています。
※追記※
現在は下記エラーメッセージが表示され入力が不可状態。
電話番号を打つところにはIIJ回線のダミーの電話番号が自動的に入っています。
ここでメインの電話番号を入力できなくなりました。
前はこのメッセージは無く電話番号を変えられました。
下で説明する設定は現状はできませんが一応残しておきます。
ここで一番の注意点です。
もともと入っている電話番号(誤りの番号)を消して、メイン回線の電話番号を入力すること
どういうことか説明します。
まず上のスクリーンショットは番号を消した後なのですが、本当は自動で電話番号が入っています。
その番号はIIJmioで発行されたダミーの電話番号のようなものです。
僕の場合はこんな番号「020-10**-****」です。
過去にイオンモバイルでデータ専用契約を持っていたときも、その契約にわざわざ020で始まる番号が付与されていました。
そういうこともありデータ通信のみのプランでもダミーの電話番号が紐づけられるんだなと解釈していました。
そんな認識があるなか、楽天Linkの設定画面で最初当たり前のように020番号が入っていました。
僕はこう思いました。
「Iijmioの契約から読み込まれてきたんだろうな」
「Iijmioをスタンバイ状態にするときは、入力されているこの番号のままいくしかないんだろな」
と。。
ちなみに020番号ではここの設定はNGが出て通りません。
それについても「この番号は生きていないからしょうがない」と解釈して、NG後に楽天Linkの設定画面を消して、それで処理は正解だと思っていました。
この状態だと当然Iijmioでスタンバイしているときはメインの電話番号に由来するサービスが使えません
思い込みって怖いですね。
はい余談が長かったですが、楽天Linkの電話番号設定欄にはメインの電話番号を入力しましょう。
3.次のSMS認証は再度楽天電波に切り替えて対応
メインの電話番号を入れたはよいが次に困ることがあります。
SMS認証がメインの電話番号へ届くのです。
つまりその設定を行っている時のIIJmioスタンバイ状態では受信しません。
どうするかというと、通信会社選択を再度楽天に切り替えます。設定画面は保留のそのままにしておいて。
楽天にすればSMSが届いてくるので番号を控えます。
そして再度通信会社をIIIJmioに変更します。
そして楽天linkの設定画面に戻ってきて認証番号を入力します。
設定が何事もなく完了します。
これで以下状態の完成です。
IIJmioでスタンバイしている状態で、尚且つ楽天Linkにはメイン電話番号が設定されてる状態
この状態にしておけば以下のような素晴らしい恩恵が受けられます。
IIJmioでスタンバイしている状態でもメイン電話番号(楽天)の着信が可能
タイトルの通りです。
つまりIIJmioでスタンバイしているときも電話の発着信が可能です。
以下はIIJでスタンバイしている状態で、自身のメイン電話番号に着信している状態です。
こうなる理由は楽天モバイルの通信の仕組み、楽天Linkアプリの動きにより電話の通信が仮想化されているからです。
言い換えるとインターネット上のデータのやりとりとして電話の通信が行われているということです。
ちなみにテストで試してみましたがなんとWi-Fiのみ環境でも電話がつながります。。
いやあ楽天Linkは素晴らしいアプリです。
もはや通信キャリアが関係ないですもんね。
メインの電話番号は楽天モバイルに預けて楽天Linkを設定しておけば、ただただネット環境があれば電話が着信します。どこの通信キャリアでも、ただのwi-fi状況下でも。
もちろん電話に出て通話が可能です。
これすごいことですよね。
改めて楽天モバイルが謳う電話回線の仮想化技術のすごさを認識します。
でも楽天回線へ切替えないと使えない機能もあり
そういうことでIIJmioでスタンバイしているときも電話の発着信、SMSの送受信ともに問題なくカバーできるようになりました。
しかし例外として以下については楽天モバイルに切替えて確認を行う必要があります。
一部の業者から送信されるSMSの受信
個人から送信されるSMSは問題なく受信できるのですが、一部業者から送信される機械的SMSで受信ができません。
それは現在出番の多い「2段階認証によるSMS番号通知」です。
僕の場合はYahoo系のサービスでそれに該当します。受信しないんですよねぇ。
したがってこの場合は楽天モバイルに通信会社を切り替えて楽天環境下でショートメールを見る必要があります。
変えた瞬間に受信します。
この点だけは切り替えて使っていく他なさそうです。
今後もずっとこの状態は続くのか?
現状の楽天Linkが他社回線上でも正常に動く仕様は、はたしてこれは楽天モバイル自身も意図してやっていることなのか疑問があります。
これって楽天を1G以内で無料運用する方法が、より行いやすくなってしまいます。
使ってる側もこれいいのかな。。っていう感情がちょっとあります。
でも個人的にはとりあえずはこの状態がずっと続けばよいなとは思っています笑
まあもし楽天がこれを止めようとするならすぐに楽天Linkに改修が入って通信できなくなるでしょうね。
※追記※
記事中に何度も追記を入れていますが、現在は他社回線下で楽天リンクにメイン電話番号を入れることはできなくなりました。
それでも僕の環境を言うと「電話の着信」は他社回線(IIJmio)下でも動作します。
電話の発信とSMSの送受信は楽天回線に切り替えないと使えないです。
こういうわけでリーズナブルなこの2社契約運用、みなさんにもおすすめします。
あまりモバイル回線に多くを求めていない方には現時点最適だと思います。
個人的なもう一社のオススメはIIJmioです。
eSIMデータ通信プランをやっているのは日本でここ以外にないと思われます。
僕のブログではこういった通信会社はどこがお得であるのかという話や、”様々な無駄を省く方法”などを記事で取り上げています。数分で読める記事なので是非チェックしてみてください。
そしてムダを省いた実用的なサイズ「小さなスマホ」の記事をはじめ、小さくて良いモノ全般についても紹介しています。気になる記事があれば是非チェックしてみてください。